鬼怒川源流部 高倉山(1437.2m)、前高倉山(1426m) 2013年11月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:44 林道入口−−6:48 切通し−−7:10 高倉山−−7:25 林道−−7:35 斜面に取り付く−−7:37 1300m鞍部−−7:57 前高倉山(1426m)−−8:08 旧前高倉山(1398m)−−8:29 林道−−8:46 林道入口

場所栃木県日光市(旧栗山村)
年月日2013年11月9日 日帰り
天候晴時々霧
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道路側に駐車
登山道の有無稜線上に獣道あり
籔の有無薄く低い笹が山頂まで続く
危険個所の有無無し
山頂の展望薄い樹林で展望悪い
GPSトラックログ
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コメント林道湯西川前沢線をアプローチに利用。林道入口は車止めあり(施錠されていないのでやろうと思えば開けられる)。道は入口のみ泥濘があるがその先は良好。主稜線を越える切通し西側から尾根に取り付く。最初は笹は薄いが高倉山への最後の登りが笹藪。前高倉山は北西側の1300m鞍部へ上ってから稜線へ。笹薄く歩きやすい。山頂標識無し。高倉山は昔は1398m峰だったがいつの間にか1426m峰に引っ越していた。尾根を西に移動して旧前高倉山へ。低い笹に覆われた東西に長い山頂。そのまま笹の西尾根を下って林道へ。西尾根以外は法面で林道に下るのは困難




林道入口。今回の起点 林道は入口の泥濘以外は良好
根名草山が僅かに白い 主稜線の切通し
切通し東側の小屋 切通し西側から取り付く
東側に続く林道 尾根上は笹が薄い
1390m峰 鞍部へ下る
高倉山への登りは笹が濃い 高倉山山頂
引きちぎられた標識 林道に戻る
1300m鞍部めがけて林道より取り付く 斜面の笹は薄い
1300m鞍部 尾根がバラける
低い笹原を適当に登る 1426m峰(現前高倉山)
1426m峰から見た1460m峰 1398m峰を目指す
尾根上は低い笹が続く 1390m峰北斜面を巻く
尾根が狭まると獣道が明瞭化 1398m峰(旧前高倉山)
西尾根を下る ブナの尾根が続く
林道直上 ここから下ってきた
車止めすぐ奥の泥濘 車止め


 明神ヶ岳の西側には高倉山、前高倉山がある。山頂近くまで林道があるのでそれを利用すれば短時間で登れそうだ。ただし車で入れるかは不明。現地で確認してみるしかない。 前高倉山は新旧の地形図で位置が異なり、以前の地形図では西側の1398m峰を、今の地形図は1426m峰を山頂としている。基本的には今の地形図に従うがせっかくなので両方登れば後顧の憂いがないだろう。林道歩きを短縮するために林道から新前高倉山に登り、西進して旧前高倉山を踏んでそのまま西尾根を下り、林道に出るのがいいだろう。林道は法面マークが連続し降りられそうな場所が少ないが、西尾根は傾斜が緩く法面でない可能性が高い。

 東側の林道入口は手でどかせる車止めが設置されているので入ろうと思えば入れるが、道が荒れているように見えたのでパス。西側入口に回り込んで確認するとここも手で開けられる車止めが設置されていて入ろうと思えば入れる状況だが、すぐ先が泥濘でイヤらしいので素直に歩くことにした。

 今日は天候が崩れる予報なのでまだ暗い時刻に出発、どうせ林道を歩いていれば明るくなる。林道は最初だけぬかるんでいたがその後は良好、林業関係者が頻繁に入っているように見えた。最初に登る山は高倉山を考えていたのでまずは林道を稜線まで歩く。30分くらいだろうと思ったら1時間かかった。立派な切通しで東側にささやかな小屋あり。滑り止めの砂でも置くためだろうか。

 かなり高い切通しなので尾根直上は取りつくのは不可能で西側から取りつく。そこは薄い藪で簡単に歩ける状態。目印が散見され歩く人がいるようだ。尾根に乗ると獣道あり。高倉山南斜面には湯西川側に降りて行く林道がジグザグに付いているのが見える。あの東尾根から登ってみるのもありかも。

 薄い笹の尾根を登って1390m峰へ。ここも藪は薄く鞍部へと下っていく。右手(東)は急激に落ち込んでいるので転落しないように注意が必要だ。コケるなら西側へ。

 鞍部から先は急に笹の背丈が高くなり濃くなる。南向きで日当たりがいいからだろうか? できるだけ獣道を辿るようにすれば笹をかき分けるのが楽であるが獣道は尾根直上とは限らないし、そんな場所で辿っていくと尾根上に至らずいつまでたってもトラバースさせられたり。不明瞭な場所も当然あるわけで、とにかく尾根を外さないよう上がっていくことに注意する。途中、かなり笹が濃くて頭から突っ込むような場所も。距離は近いのに明神ヶ岳とは違うなぁ。それに人間の踏跡と思える道の濃さでもない。

 山頂付近も背丈の笹で覆われた展望の無い場所だった。山頂は狭く尖ったピークのようだ。山頂標識の残骸はあるがここも引きちぎられていた。どうも県北エリアの「栃木の山紀行」の標識は、かなりの数が破壊されたようだ。

 林道まで往路を戻りしばし林道歩き。前高倉山は北側の尾根から登る予定だがどこから尾根に上がるかが問題。林道は法面が続いてなかなか取り付ける場所が無く、1300m鞍部近くで登れそうな場所があったところで迷わず取りついた。ここはコンクリートではなく土の法面。這い上がると薄い笹の斜面を僅かに上がって尾根上へ。もしかしたら踏跡があるかと思ったらそうでもない。

 辿りついたのは1300m鞍部かと思いきや、横移動から僅かに登りにかかると石楠花藪の小ピーク。馬鹿正直に尾根直上を行ったら20m程度石楠花藪。たぶん右(西)を巻けたのではないかと後悔。ピークを通過すれば藪無しの歩きやすい尾根に復帰、そこが正確な1300m鞍部だった。

 登りは低い笹のだだっ広い斜面で右斜め上に適当に登っていく。笹はそれほどの密度ではなくどこも同じような密度、尾根が広がったせいか鹿道が見えないのでどこを歩いても同じ。少し濡れているが長靴が役に立つ。尾根が近付くと露岩が現れて小規模な段差が登場、ちょうど斜めに上がれる場所があったのでそこを登って南北の尾根へ。そこも膝丈の笹。北側には肩があり、私が歩いたのは尾根直上ではなく少し南にズレたようだ。

 笹に覆われた尾根を南下、左手に高いピークが見えるがこれは地形図上の前高倉山ではなく1460m峰。この周囲では一番高いピークだがなぜか地形図に名前が無い。ネットで調べると栃木の藪山を登っているベテランたちは「高倉山本峰」と呼んでいるようだ。登ってもいいのだが雨の心配があるのでパス、あくまで地形図上の山頂を踏む。

 笹の尾根を緩やかに登ると1426mの前高倉山に到着。標識は無く上空は開けているが周囲は樹林で展望は無い。山頂位置が変更されたばかりなので山頂標識が無く、以前の山頂位置に標識があるのだろうと想像した。

 これ以降は笹原に踏跡は無くても尾根上に目印が目立つようになる。尾根が細くなる区間だけ踏跡だか鹿道が濃くなるが、他は腰の高さの薄い笹原が続く。1390m峰は北側の緩斜面を巻いて旧前高倉山山頂へ。東西に長く広い山頂部でどこが最高点と明確に指し示すことはできないような場所。ここも今まで同様の笹原が続く。期待に反して山頂標識は見当たらない。ここも樹林で展望は無かった。

 下山は西尾根を下る。顕著な尾根なので外す心配は少ないだろうがちょっとばかり屈曲があるので漫然と歩いてはいられない。時折地図を見ながら方位磁石で進路を確認。ブナを中心とした広葉樹林が続いて気持ちのいい尾根だった。林道を歩くよりも西尾根経由で前高倉山に登って尾根通しで高倉山へ登った方が雰囲気を楽しめそうだ。

 標高が落ちてくると笹の高さ、密度とも低くなっていくようだ。尾根と林道の合流点は地形図では法面マークは無いが2,3mの崖で下れず、少し南にずれた場所から下った。この付近から標高が落ちる区間は法面が連続したり急斜面だったりと尾根に取りつくのは難しそうだった。

 残りの林道を歩き林道入口へ到着。

 

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